また来てね 鶴
ご恩返し鶴
ご恩返し鶴
昔話に鶴の恩返しがありましたね。
「貧しいけれど心のやさしいおじいさんとおばあさんが
いました。おじいさんが町にたきぎを売りに行く途中
ワナにかかった鶴を助けてやりました。
その夜娘さんが訪ねてきて一晩泊めてくださいとのこと。
毎晩泊まったある日「機を織りますので糸を買ってきてください。
でも私が機を織っているところを覗かないでくださいね」
娘さんが作った布は町で評判が良く高く売れたそうです。
おばあさんは気になってしようがなくて覗いてしまいました。
そこには羽を抜いて機を織っている鶴がいました。
見られてしまってはもうここにいることはできません。
私はおじいさんに助けてもらった鶴でございます。
さようなら」
女将さん「私だって機を織ることはできますのよ。
最近羽が生え過ぎて肥満傾向にあるので羽で
機を織りますので見てくださいね。おほほほ ほ」
人星亭喜楽駄朗
ハバード大卒の鶴
ピアノ演奏鶴
ピアノ演奏鶴
「私ピアノも得意なの、クラシックをリクエストしてください」
「えっ、ピアノも演奏するの。すごいなあ。
ピアノといったらショパンでしょう。
ピアノ協奏曲第1番、ノクターン第2番、英雄ポロネーズ
幻想即興曲などいい曲いっぱいありますね。
英雄ポロネーズをお願いしようかな。
エリック・サティも好きなんですよ。
サティと言ったらグノシエンヌですね。
ついでにドヴォルザークの交響曲第9番もお願いします」
演奏後
「女将さんは才能豊かですね。鶴にしておくのはもったいない。
落語が好きで浅草演芸ホール、新宿末広亭によく行くんですが
落語で犬が神社に願掛けて人間になった話があるよ。
女将さんにも人間になって欲しいなあ」
人星亭喜楽駄朗